月を見ながら、想い感じた事があります。
それは『導引養生功之歌』の第二段(功法の特徴)導引養生功の動作と風格についてです。
張 廣德老師 作詞
『静似秋月夜、動若柳随風』
には『秋月夜』の漢詩が含まれていたからです。
翻訳では
「静はまるで秋の夜の月の様に」「動は風になびく柳のようにしなやかに」と訳されています。
カメラのファインダーを覗きながら、秋の月夜を眺める内にふっと感じたことがありました・・・
『眺めれば静かに止まって見える月も、実際にはゆっくりではあっても、その動作を止める事なく連続に動いていて、秋月夜という漢詩から静の中にも動がある事を教えてくれているのではないか』と感じさせてくれました。
だとしたら・・・
風になびく柳を動と捉えている、その漢詩の奥に隠された意味を感じていると・・・
『風になびく柳の動きは、その吹く風が大きく強い時でも、また小さく弱い時でも、時には早くなびく動きをする時も、ゆっくりとなびく時も、常にその動きに合わせてとてもしなやかである柳のように・・・』
と情景が浮かんできたのでした。
導引養生功は、「本当に美しいな。」そう感じたのでした。
誰もいないところで一人笑みがこぼれました。
そんなとき撮った写真です。